若い未婚の方々は子供を産んで育てるという事にものすごい重責をイメージして腰が引ける部分ってあるかと思います。
確かに子育てはペットを飼うのとは全然違いますし、ものすごい重責であるというのも事実なのではありますが、もうちょっとワクワクするような気持ちの方が大きくあるべきだとも思います。
大変な事の方が多いのもまた事実ですが、負担も含めて人生が豊かになるのは間違いないのですから。
子育てなんて18年間楽しめる育成シミュレーションゲームだ!
人生自体が暇つぶしのゲームみたいなものではありますが、子育てもリアルシミュレーションゲームだと思ってワクワクした気持ちで始めればよいのです。
名前をつける、ステータスを上げる、ルーティンを仕込む
ゲームと同じようにまず最初に名前を入力します。
私も十代の頃なんかは自分の子供にどんな名前をつけるかとか考えたりもしましたが(童貞なのに)、どうしてもキラキラ寄りになりがちでしたね、当時の思考だと。
しかし私が子供を授かった10年前はキラキラネームが批判されていたご時世だったこともあり、あんまり過度な期待を込めたり、読めない当て字などはしないようにと自重しまして、誰もが間違わずに読めて、奇抜でもない普通の名前を意識し、下の名前で呼ばれやすい親しみやすさを重視したくらいで、あまり悩まずにあえて適当につけました。
その後はステータス(レベル)を上げる為に、躾けや教育をしていくわけですが、最初は愛情バロメーターに全フリして、何かを教えるという作業はほとんどしませんでした。だいたい言葉も解らない乳幼児に色々言ったところで親のひとり相撲ですからね。
それよりもいっぱい抱き上げて、いっぱい誉めてあげて、いっぱい笑い合って、いっぱい一緒に居る事が肝心かと思います。
早いうちに色々詰め込もうとすると親子共々疲れるだけで、遊んで楽しむ事を忘れてしまう方が損失と言えます。
平均30歳~50歳までのミッドライフを家族に丸々捧ぐ
人生は30歳までは自分の為に生きてるようなものだし、そうあるべきだとも思います。
しかし30歳以降も自分の為だけに生きるというのは長くて退屈で目的を見失いがちで、責任を負いたくなるというのが正常な本能なのでしょう。
総じて平均30歳前後で結婚して子育てを始めるのが理想的かと思いますし、一般的でもあるのでしょう。
20代ですと自分のやりたいことがある人にとって育児は足枷と感じてしまいがちですし、40代になると体力がガクンと落ちる為、元気すぎる生命体についていけなくなるので、やはり30代がいろんな意味でベストなんですね。
40代は働き盛りですし、自分と家族の為に生きてるという名目が実感しやすいので、家庭を優先する生き方に迷わずに済みます。
そして50歳を過ぎて子育てがひと段落した頃に、再び自分の為のサードライフを構築すればいいわけで、その時に夫婦で添い遂げるのか、ミッションクリアということでパートナーとも離別する選択をとる(RPGぽい)というのも、どちらもアリかと思います。
子供の成人以降は社会貢献と恩返しができる人はすればいい
子供が自立した後は子の親としての責務は果たした事になり、次のステージである社会貢献へとシフトしていくのが正しい大人の道筋と言えます。
50歳からは自分や家族以外の世の中という外に向けて自分のこれまで培ってきた経験を活用して、見知らぬ不特定多数の他人に対して役立てる人間であろうとする生き方が推奨されるものです。
またその頃には自身の高齢親を介護したりと、これまでの恩返しの集大成となっていきがちですが、それができるのは安定した暮らしを得て、社会的にそこそこ認められた位置にまで昇れた平均値より上の生活水準を獲得した大人に限られるわけでもあり、いろいろあって躓き転んでしまった人間は自分自身を支えて生きる事に精一杯でしょうから、まずは負け組でも犯罪を犯さず細々と生きてる自分を褒めてやりましょう。
子供が立派に育つとは限らないから期待はするな
所詮カエルの子はカエルである為、とんびが鷹を産むような奇跡はほぼありません。
なので親となる者は絶対に子供の将来を期待してはいけません。
例え優秀な両親であったとしても、同様のエリート2世になるとは限りませんし、そのように英才教育を施してみても、子供が反発して違う道を選ぶ事だって想定し許容しなければいけません。
親の思惑通りに子供が育つ事の方が稀有でしょう。
でも例え子供の出来が悪くても、ただ愛しいと思えたならば親として正解ですし、望んだとおりにならなかったからといって失望して落胆するようでは親として失格です。
だから老後の介護を子供に期待してはならないのです。
傲慢というものです。
しいて望んでもよい事は「自分より先に死ぬな」という事くらいですかね。
親より先に死ぬ子供は間違いなく親不孝です。もうどんな事情であれ。
逆に言えば今親よりも先に死ぬことなくコドオジコドオバとして、うんこ製造機として生きてるゴクツブシでさえ、親孝行を現行果たしてると自信を持ってよいのです!
だから子供は親の顔色を窺って生きる必要はないですし、親には子供の人生に口出しする資格はあるけれど、成人以降であれば強制する決定権はないので、可愛い娘が売れない芸人やバンドマンと結婚すると言っても本来止める事はできないのです。
相手の男を殴るという父親は、法律により暴行で起訴されても仕方ないのです。
子供の成人以降はゲームクリア後の余興みたいなものです。
面白おかしく見守っていきましょう、自分が死んだ後も、ずっと。