テレビの中や日常生活での普段の会話でも、ものすごく多用されてるなと感じるのが話始めの枕詞（まくらことば）に「正直～」と付けるのと、公の場などで「緊張してます‥」から入る処世術だ。
これ誰も彼もが多用しすぎでホントうんざりします。
この二つを使用する奴は小物であると自白してるのと同義で、そいつがその次に発する言葉はもう聴く価値がないと示してるようなものです。
あなたがもし普段の日常会話で無意識に使っているかもしれないと気付いたならば、明日から極力意識的に使わないように封印すべきでしょう。
弱者認定されるだけで、得しませんよ。
「正直〇〇だと思います」とか言う奴
じゃあ何か？お前は基本的にはウソを喋っていて、「正直～」から入る時だけちょろっと本心を覗かせるというのか？
実際大人の社会人の一日は本心よりも建前で話してる事の方が圧倒的なのかもしれませんから、この枕詞が多用されることも致し方ないのかもしれません。
建前を一切除外したようなホリエモンみたいな人がその辺にいっぱい居たとしたら、それはそれで確かに殺伐としてしまうかもしれませんからね。
そういった小物なマジョリティによって世の中は潤滑に廻っているのも確かなので、一概に建前主義の常識人を責めるのも違う気もします。
それでもですよ、いくらなんでも使いすぎですよ！
せめて一日一回にしてくださいよ！
口癖のように何度も使用しないでくださいよ！
そうでないと私あなたのこと、嘘つき認定しちゃいますよ？
だってそうでしょ？
毎回頭に「正直～」を付けるってことは、それを付けてない時はウソをついてると言ってるようなものじゃないですか。
そんな人もう信用できませんよ。
私ですか？
正直使ったことないです。
人前で「緊張してます」とか言う奴
これもね、大勢の人が見ている面前とかに出てくる人が最初によく口にしているのを見掛けますね。
テレビなんかだと、司会者の方から「緊張してる？」から入ったりしますからね。
それ言われたらそりゃゲストは「緊張してます‥」と返すでしょうけど、このくだりすごく時間の無駄なんですよ！
収録ならカットしてほしいです。
まぁ「こんにちは」「髪切った？」レベルの挨拶みたいなものなんでしょうけど。
でもね、プロなら「ハイテンションになってます」くらいの切り返しでいいんじゃないでしょうか？
そもそも日本では「テンション」の和訳が歪められてしまっていて、本来は「緊張」という意味なのに、何故か「気分」みたいなニュアンスとして使われてるのも未だに納得いかないんですよね。
緊張と気分って全然違うやん。
「テンション上がってます！」とか「テンション下がるわ～」とか言う奴、本当に恥ずかしいですよ。
もうここまでくると俗語として成立してしまってるから突っ込むのも野暮な空気が出来上がってしまっているけど、学校教育でこのへんきっちりと子供には教えておく必要はあると思いますけどね？
話が逸れましたが、例え緊張していても「緊張してます」とは胸を張って言わない方がいいです。
これも「正直～」と同じで、内心を吐露してる自分はある程度ぶっちゃけてるのだから、優しく接してくださいねという牽制なわけだけども、どうせ牽制するのならそんな事言わずに堂々と気丈に振舞う方が好印象だと思いませんか？
へりくだっている感じで下から様子を窺いながら会話に入るのは日本人の悪い癖ではありますが、もうそろそろこのスタイルは古いと切り捨てても良いと思うのです。
平常心で人の顔色を窺わず本心を語れ
上記のふたつの使用を禁じることで、自ずと平常心でフラットに言葉を扱える人間に生まれ変わる事ができるでしょう。
その方が絶対に長い目で見ると信用されますし、信頼もされます。
そりゃもちろん相手を批難する時などは多少オブラートに包むことも必要ですが、基本的に自分の意見を求められたときなどは、いちいち「正直～」とか言わずにしっかりと自信を持って話すべきなのです。
人と対峙する時も、緊張なんてしたら負けです。
かといって人に緊張感を与えるような威圧感を持てという事でもありません。
あくまで自分は自分らしく、どんな時も普段の自分でいればストレスも溜めずに済むし、その方が結果的に人からも愛されるという事です。
対人に臆病になる必要はありません。
どんな立場であろうと相手も同じ人間です。
私なんて目の前にプーチンや金正恩が居たって緊張しませんよ、きっと。
目の前にヘビが居たら固まるかもしれませんが。
その時は「正直‥緊張してます」とヘビさんに対して言うかもしれませんが。
