以前勤めていたホワイトな職場はビルの上階で掃除も業者に任せておりかなり快適な環境だったのですが、唯一やめてほしかったのが朝礼内での日替わり社員による始業前のスピーチでした。
会社の朝礼ほど無意味なものはない！
ほとんどの会社では朝礼はあると思うんです。
でもそれは前日の業績結果の発表だったり、本日の注意喚起のお知らせだったり、全体に向けて必要な内容であればいいのですが、そうじゃなくて社員の小話を毎回織り込むことが習慣化されているような残念すぎる朝礼が全国津々浦々たくさんの会社で行われているようなので、無駄なものは無駄だと叫ばなければなりません。
これをやってる会社は間違いなく斜陽産業です。
うちの会社も最初の頃はやっていなかったのですが、業務が先細りし始めて時間を余すようになってから朝礼を取り入れるようになり、朝の業務時間を20分以上削ってグダグダな朝礼を行う事が日課となりました。
朝礼をしている間は会社としての生産がゼロなわけで、しかも従業員の時給やらは発生しているので、私が社長だったら絶対にやらせないだろうなと思うんだけど、そもそも会社のトップはその場に居ないしもしかしたら知らないのかもしれませんね。
なので現在会社の朝礼が苦痛すぎて吐きそうな方々は思い切って会社のトップにこの事を直談判してみる価値はあるかと思いますね。専務や部長じゃダメですよ？社長か会長です。匿名メールでも良いかもしれません。
日替わり社員による本日のすべる話
とはいってもただボーッと突っ立っていればいいだけですから、考えようによってはその時間労働せずに時給を得ているのですからパートタイマーにとってはラッキータイムとも捉える事もできます。
むしろキツイのは日替わりでスピーチを任される社員の方で、静かなる数十人の視線を一点に浴びながら最低限ためになる話か面白い話をしなければならない社員の心的ストレスは半端ないことでしょう。何度経験しても緊張してるみたいだし。
で、もれなく全員話がつまらないんですよ。もう本当にひどい。
昔の偉人の生涯をウィキペディアを読むように話したりする人や、何かの物の由来や建造物の歴史など、興味ない人間からしたらあくびしか出ないような内容を朝の眠い時間にダラダラ抑揚のない声で無反応な従業員にしゃべり続ける姿はちょっとした拷問のようにも思えて気の毒ではあるのですが、それ以上に聞かされてるこっちが気の毒だよと言いたくなるわけで、私もだるそうな姿勢と表情でめいっぱい苦痛を無言で訴えておりましたが、結局朝礼がなくなることはありませんでした。
声出し復唱は人権の侵害だ！
あと朝礼の最後に決まって挨拶系の言葉を全員で大きな声で復唱するのですが、まぁ慣れてしまえば別になんてことはないのですが、体育会系のこういった慣わしに人一倍嫌悪感を抱いてる当人といたしましてはやはり結構な苦痛でして、これをさせられると非常に人権を蔑ろにされたような気持ちにまでなって、朝からプライドをズタズタにされたような気分になるんですね。
何故かというと、もういい大人なのに自分の意志とは正反対な言葉を強制的に言葉として言わされるというのはもはやパワハラだと訴えても差し支えはなく、個を捨ててロボットとして会社に仕えろよと、忠誠を誓わされてるような気がして、しょっぱなから労働意欲が削がれるのです。
従業員に朝から怠くて嫌な気持ちにさせて労働意欲を減退させて、いったい何が狙いなのでしょう。
おそらく先程私が勘づいたとおり、暗黙のうちに会社への忠誠を誓わせるのが目的なような気がしますね。
どんなに無駄な事でも上が決めたルールには反論せずに従えといった含みがきっと朝礼の中にはあるのでしょう。
従業員からはクリエイティブな思考を奪った方が駒として使い易いですからね。
組織の中の一員にはなれない
そんなわけでやはり私にはこのような形態での労働は向いていないのでしょう。
朝礼さえなければ私は真面目に効率よく業務をこなすコスパの高い従業員として会社にそこそこ貢献するんですけどね。
すごい野球の才能がある少年でも頭を丸めてこなければダメだと言われて野球の道を閉ざしてしまうというケースもわりとあるのだと思えますし。
本当にバカバカしい古くからの規律を重んじるばかりに、大事な人員を失うという事に気付けない旧体質な企業は確実に傾いていくでしょう。
才能のある人間は個で発揮できる道を模索するでしょうし、結局組織に集まるのは無能ばかりなのかもしれないので、無能を洗脳するには朝礼が丁度良いのかもしれません。
朝礼のスピーチで朝礼の不毛さを説くような社員っていないのかな？
俺がスピーチ担当だったら「朝礼不要と思う人挙手！」とか言うんだけどなぁとか妄想しながら朝礼聞いてたっけ。嫌な思い出です。
⇩同じく旧体質な無駄の極み
