しえすたブログ

ひきこもりで無職のシングルファザーが離婚や親権について語る

ウッチャンはなんで愛されるのか~お笑い第三世代と内村光良

三年連続で紅白の司会を務めたウッチャンこと内村光良(56)ですが、彼のポジションはフラットな中ボス感に包まれており、ここまで敵を作ることなく荒ぶる芸能お笑い界をひょうひょうと勝ち進み昇りつめた彼の足跡とスタンスを、いち視聴者視点から分析&評価してみたいと思います。

 

内村光良は何故、愛されるのか。

ウッチャンナンチャンとお笑い第三世代

とんねるずに続け!

ウッチャンナンチャンは基本的にデビューから売れるまでの間ずっととんねるずの通った道筋を歩んでおり、デビューのお笑いスタ誕から始まり、末期の夕やけニャンニャン、オールナイトフジ、オールナイトニッポン、日テレ夕方のコンビ名が冠のコント番組、木10の「みなおか」休業で「誰やら」開始に至るまで、同じ事務所か!?ってくらいにとんねるずの足跡をそのまんまウンナンが後追いして人気の恩恵を受けてきた経緯がある。

しかし全て共演して絡んでるわけではないためか、先輩後輩としての関係性は極めて希薄であり、どちら側も不気味なくらい意識しない間柄であり続けた。

爆笑問題と笑いの殿堂

ピンクの電話と石塚(ホンジャマカ)とキリコ(チャイルズ)も居たが、基本完全にウンナンメインの番組で、当時はピンクの電話に勢いがあり、地味だった爆笑問題は全部持ってかれた感あり。

ひょうきん族の後番組としての構想も兼ねた試作コント番組であったが、結果的に後の土8枠はウンナンの冠看板番組となり、爆笑問題は長い沈黙期間に突入することに。

鶴太郎の「プッツン5」の前説でも全然ウケてなかった爆笑問題だけど、トークのスタイルは一貫しており、最初から光るものはありましたけどね。

B21とギャグ満点

チャイルズを加えた3組による同時期によるもうひとつの「夢で逢えたら」TBS版。

当時ヒロミがメンバーのデビちんに対してウンナンと仲良くするな!と牽制しながら自分は内村とひっそり会食していたと後に明かすが、この時デビちんがウンナンと仲良くなれていたらデビちんの未来はもう少し明るいものになれていたかもしれない。

やはり当時のTBSはバラエティ制作力に欠けており、「夢逢え」と比べると何もかも滑ってる感があったのは、ダウンタウンとB21の差以上にキリコ擁するチャイルズと野沢&清水の女芸人としての差だったのかもしれない。

 

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ダウンタウンと夢で逢えたら

当時(平成元年)破竹の勢いのウンナンと大阪から進出する直前のダウンタウンで深い時間にひっそり始まったコント番組だが、「ねるとん紅鯨団」の流れを継ぐ土曜23時半のパナソニック枠に移動してからいっきにブレイク。

これはダウンタウン側に利が大きく、ウンナンのファンの半分をごっそり獲得できたことでダウンタウンの全国制覇快進撃がここから始まる。

当時ウッチャンはコントでは味を出していたものの、トークでのポンコツぶりがダウンタウンと共演することで余計に露呈してしまい、ラジオで電気GROOVEに「内村つまらない」と言われる程に、その人気とは裏腹に実力不足が囁かれ始めていた。

ウッチャンナンチャンのシャララ

深夜番組から続いていた「SHA.LA.LA」は映画「七人のオタク」の撮影による多忙を理由に突然終了させてしまい、急遽後番組に「進め!電波少年」が始まった。

当時この番組は深夜からの繰り上げで「ダウンタウンのガキの使い」とセットで「笑劇的電影箱」という日曜22時半からの日テレ系1時間枠内で放送されており、火曜深夜時代から「ガキ使」とセットで見てる視聴者も多く、内容もコンパクトで面白く評判も上々であったので、突然の終了は非常に残念だった。

当時人気絶頂を極めた時期にあたるウンナンにとっては、「シャララ」は小さな番組でそこまで重要な位置になかったのであろうが、後々ダウンタウンが「ガキ使」を大事に育て上げた経緯を見れば歴然である通り、ウンナンもこの「シャララ」を大事に継続していればもうちょっと違ったプラスの未来があったに違いないと悔やまれるのです。

「シャララ」を失ってそのまま消えるかと思われた出川がその後自力で伸びたのは想定外であったが、出川をリーダーに据えてウンナンが一歩退いた形の「シャララ」の雰囲気が専門学生ノリのままにゆるく楽し気で、男5人と女2人の絵面がまさしく「奇面組」みたいですごく良かっただけに、貴重な番組を潰してしまった感が強く残った。

「シャララ」の犠牲の上に完成された映画がつまらない駄作であっただけに、目もあてられない程落胆したものだ。

 

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ウッチャンナンチャンは仲悪いの?

悪いです。

専門学校時代は友人で仲良しだったはずですが、その学生時代は南原は「ウッチャン」と呼んでおり、内村は一貫して「南原」と呼び捨てで、立場関係は内村の方が少し上であったが、仕事上のコンビとなり売れたことで天狗時代に突入した南原はウンナンのピーク時には完全に内村の事を見下ろしており、「いいとも」でもナンバラバンバンバンでブレイクしてはっちゃけていた南原とは対照的に内村は「白い負け犬」呼ばわりを受け入れており、人気絶頂期のウンナンは南原の調子乗りと内村の陰険な眼差しが印象的で、ラジオ(オールナイトニッポン)でのトークも南原のマウントがリスナー的にも不快であった。

だからその後二人の格差が開き、コンビでの活動が激減したのは必然だったと思えるのだ。

ウッチャンの相方が出川哲郎だったら

今思えばですけど、「ウッチャンテッチャン」でも売れていた可能性はありますね。

最初南原はシャララの入江と組む予定だったので、出川と内村というコンビでのIfも充分ありえたわけですが、若い頃の出川のキモさは生理的に受け入れられ難かったのも確かなので、結果的には「ウッチャンナンチャン」で大正解でしたね。

コンビ名が「長男ズ」だったら‥というのはまた別の話。

ウンナンの冠G帯番組10選

ウッチャンナンチャンのやるならやらねば(フジ)

念願の土8での冠バラエティ。

パロディコントで人気を不動のものに。

しかし不運な事故により番組は終了し、共に転倒した内村はしばらく地獄の鬱期間に突入する。

ウンナン世界征服宣言(日テレ)

初回で内村が消費期限切れのコンビーフ缶を勇気を出して食べ切ってドヤった姿が印象的だが、なんとなくパッとしなかった。

ゲッパチUNアワーありがとやんした!?(フジ)

「やるやら」打ち切り後にフジテレビ月曜20時枠で10か月ぶりに復活するも、あまりのつまらなさに半年で終了し、後番組「HEY!HEY!HEY!」にバトンタッチする。

投稿!特ホウ王国(日テレ)

ウンナンの冠を付けずにMCとして日曜19時から視聴者の映像投稿を扱うバラエティを発足。これが意外と高視聴率を記録。

炎のチャレンジャー(テレ朝)

テレ朝19時台では素人参加型バラエティのMCを担当し、これまた長きにわたり安定した視聴率をマークする。(つっかえ棒のやつね)

ウッチャンナンチャンのウリナリ!!(日テレ)

言わずと知れたウンナン再浮上となった冠バラエティ。

ポケットビスケッツなどの企画を成功させ、ようやく「やるやら」の呪縛から解き放たれる。

ウンナンの気分は上々。(TBS)

ウンナン二人によるフリートークが見られる事が当時すでに貴重になりつつあった。

番組後期には内村の命名でバカルディーをさまぁ~ずに、海砂利水魚をくりぃむしちゅーに改名させ、くすぶっていた二組のコンビを謀らずも見事に運気アップさせた。

ウンナンのホントコ(TBS)

「未来日記」が社会現象となり、劇中歌を手掛けたサザンの「TSUNAMI」と福山の「桜坂」が二年続けて大ヒットを記録した。

笑う犬の生活(フジ)

当時(99年)若手の人気筆頭株だったネプチューンとタッグを組んでコント番組を開始させてキャラもので再ブレイク。

この頃から南原不要論が囁かれ始め、徐々にナンチャンはお笑いから撤退していく。

イロモネア(TBS)

すっかり中堅となりMCで芸人達を仕切る。

こうしてみるとウンナンは番組の企画に恵まれた強運の持ち主といえるが、長きにわたり安定した数字を叩き出した結果を見ると、やはりその人気によるところが大きい。

 

ウッチャンはポストタモリ枠が確定的

「いいとも」無きお昼の時間帯はすっかり相方のナンチャンが「ヒルナンデス」でお昼の顔となっており、タモリ枠を継承してる感があるが、すっかり番組司会業が板についているウッチャンもまたポストタモリのポジションに収まりつつある印象を受ける。

ちなみに松本(ダウンタウン)も三村(さまぁ~ず)もウッチャンはタモリに近いという発言アリ。

髪型がずっと変わらない!ブレない内村の魅力

ウッチャンの何がすごいって、やっぱり髪型がデビュー当時からずっと変わらないということではないでしょうか。

この年齢までふさふさの黒髪を維持してるのもすごいことですが、普通飽きますよね。

この感じ大御所の黒柳徹子や和田アキ子、そしてタモリに通ずるものがあると思うのです。

徹子の玉ねぎ、和田のぺったり頭、そしてタモリのグラサンですよ。

他にもいますがやはりビジュアルを一貫してるというのはひとつのブレてない指標でもあり、対照的にいえば二度頭髪スタイルを変えた松本人志は髪型ごとに言動も変わってきていて、若い頃のリーゼント時代は体格含めてもはや現在と別人だ。

ウッチャンは若い頃から筋肉質で身体を鍛えており、着やせするタイプだ。

一方ナンチャンは顔が個性的で気付きにくいが、細身でスタイルがすごく良い。

やはりウッチャンナンチャンの人気はルックスによるところが大きかったことは否めない。

特にウッチャンの顔は老若男女万人に愛されるレベルのズルさを持っている。

なぜ内村光良は愛されるのか

まずウッチャンは同業者からのウケが非常に良い点が挙げられる。

これは裏方スタッフのみならず後輩のお笑い芸人然り、内村を悪く言う評判をまるで聞かない。

そしてなにより女性ウケも良いため、女子アナ喰いを続けてきた結果、奪略婚という形でしばらくテレ朝を出禁になったが、それでも何故かイメージは損なわれないまま。

いわゆる得な人であり、問答無用の愛され上手なのである。

本来ウッチャンは映像製作に携わる裏方志望であったが、持って生まれた華という才がそれを許さず、導かれるようにしてスター街道の真ん中を渡り歩いてきた人だ。

きっと今後も死ぬまで安泰にちがいない。

羨ましい限りである。

松本人志からウッチャンへ電話オファー

追記です。

フジテレビの大型特番「FNSラフ&ミュージック~歌と笑いの祭典」でメイン司会の松本・中居・ナイナイ・千鳥がそれぞれ翌日のゲストブッキングを自分のスマホに登録されてある芸能人にオファーするという企画で、松本が電話した相手はウッチャンこと内村で大盛り上がりとなりました。

ネットでも内村の電話越しの素の声には称賛だらけで、5ちゃんねるの実況でも嬉々として大絶賛でした。

改めて内村ことウッチャンの潜在的な人気がものすごいということが解りました。

アンチが本当にいないんですよね。

芸能人も視聴者も男も女も日本国民全員がウッチャン大好きなようです。

こんなに愛されパワーの高いタレントってもしかしたら他にいないんじゃね?ってくらいのすごさですよ。

だてに紅白の司会を近年二年連続でやってるだけあります。

同時にウッチャンをセレクトした松本のセンスも光ります。

何を求められてるかを冷静に理解してるんですよね。

この日は最後に松本は爆笑問題とも共演を果たしましたが、それでもやっぱり松本はずっとウッチャンのことを同格の戦友として認めて且つ好きなんだなぁと確認できたことが、夢逢え世代としては嬉しかったですね。

 

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