賃貸マンションを借りる契約をする時、礼金と敷金と家賃一ヶ月分を最初に支払います。
そしてその家を引っ越す時、通常敷金は戻ってくるものなのですが、あまりに汚れていたり修繕費がかかる場合はそこから相殺して敷金が戻らないこともあります。
ですがきっちり掃除して、自信を持って敷金の返金を要求すべきです。
不動産屋にナメられたら謎の計算式で敷金が返ってこないので、しっかりと交渉することです。
引っ越し時に敷金は戻ってくる?不動産交渉は引かないこと!
敷金数千円!?
元嫁と結婚前に同棲していた時の賃貸住宅解約時の話です。
二年ごとに更新料として家賃一ヶ月分を余計に支払わされるという謎システムを受け入れて、家賃を滞納することもなく、優良住人として4年半住んだマンションを引っ越すことになったのですが、半年前に更新料を払ってしまっているのでもったいないのだけど、もうそれは仕方がないとそこは諦めました。
引っ越し作業を終えてカラになった住居を不動産の人が最終確認に訪れる日まで頑張って夫婦で数日かけて掃除しました。
若い男性社員がチェックをして、翌日鍵の返還と敷金の返金等の最終手続きのため不動産屋に出向きました。
すると数千円しか戻ってきませんでした。
おいおい、おかしいだろ?
数万円の間違いだろ?と。
虫も殺せぬ温厚で草食系の私の端正な顔が、思わず苦笑して歪みます。
行かず後家女と不毛な口論に発展
昨日家をチェックした男性社員もその場に居て黙って座ってましたが、終始説明するのは行かず後家の女上司で、汚れてる部分もあったので‥の一点張りで勝手に不動産側が査定した金額を押し付けてきます。
いやいや、敷金全額返せとまでは言うつもりはないけど、でも本来は基本的には敷金は全額返すのがスジですよ?と。
こっちは半年前に無駄な更新料も支払っているし、多少の修繕費用は家主側が持つべき負担なのではないかと交渉します。
相手の女社員は全く引かず、半笑いで見下したような態度で応戦してくる。
「あなた世帯主じゃないでしょ?世帯主は奥さんの方ですよね?」
確かに契約上の世帯主は元嫁の名前にしていた。しかしそれがなんだというのだ。
「金銭管理は俺がやってんだからそんなの関係ないだろ!」
「関係あります、奥様の方に言われるならまだ聞き入れられますが、あなたにとやかく言われる筋合いはありません!」
ビックリしたね。
顧客に対してこんな言い方ありえないと。
要はナメられてるんですよね、結局のところ。
そこからはもう罵声怒声のヒートアップですよ。
女社員はひるまず余裕の笑みと大声で煽ってきます。
若い男性社員はだんまりで、元嫁は「やめなよ」と私を制止しようとします。
一緒になって加担してほしいのに私を制止してくる元嫁にも腹が立ってきます。
何故俺の味方をしない?なに中立ぶってるの?どの立場で今ここに居るの?
婚姻届けを提出したばかりの時でしたけど、この瞬間やっぱりもうだめかもしれないと思ったね。
俺はなんの為に戦っているのか、どうしてこんなに孤独なのか、冷静沈着に話をまとめたいのに感情的になってしまってるように見えるだろうし、実際発狂寸前だ。
結局話はつかず翌日改めて仕切りなおすことに。
敷金バトル二度目の交渉
翌日一人で不動産屋に出向きます。
ボイスレコーダーをポケットに忍ばせて入店直前に録音開始です。
昨日のムカつく行かず後家女と再びタイマンで顔合わせです。
お互いに前日の大人げなかった態度を省みるかのように、今度は必要以上にかしこまっての応対です。
「査定を改めましたのでこれでどうでしょうか?」
一万数千円になっていたが、それでもこちらの思う額には到底届いていない。
「う~~ん、納得いきませんね、少額訴訟するしかないですね」
前日ネットで勉強して得たワードを早速使ってみたw
行かず後家女は早くもまた平静さを失くして早口でまくし立てる。
「これとこれとこれで差し引いて頑張ってこの額なんです!これ以上は負けられないのでそれでもご不満であればどうぞ少額訴訟でもなんでも好きにしてください!」
「そうですか‥わかりました」
そう言って私はお金を受け取っておとなしく不動産屋をあとにしました。
こんなもんなのかな?
一万円ちょっと増えただけでも良しとすべきなのかな?
会話録音したけど失言もなかったし意味なかったな。
風が冷たいな‥もう冬だな。
やれることはやったという気持ちになっていました。
三回目は社長のお出ましであっけない幕切れ
少額訴訟するのも面倒だしもういいやと思っていたところに再度不動産から電話がかかってきました。
「先日はうちの社員が大変失礼いたしました。もしよろしければ改めてこちらに来ていただければと‥」
無職で暇なので軽いフットワークですぐに出向きます。
電話の主の社長が受付に待機してました。
その横に行かず後家女がこってりしぼられたかのように申し訳なさそうにちぢこまってペコペコしてます。
社長の話は早く、ほとんど説明もないままにお金の入った封筒を差し出してきました。
中を見ると数万円‥元の敷金に近い額です。
「こちらの教育不行き届きでして、ご立腹でしょうがどうかこれで‥」
「いえいえ、いいんですよ、あはは」
もうスカッとしましたね。
敷金がほとんど返ってきたのももちろんですが、あの行かず後家女が平身低頭で何度もこちらに頭を下げてたんですからw
間違いなく少額訴訟の脅し文句が効いたんだと思います。
不動産側からしたらたった数万円ケチって店の信用落とす方が損ですからね。
さすが社長、しっかりしてるぜ。
不動産交渉の教訓
私の体験談は以上となります。
敷金は全額返ってきて当たり前という気持ちで契約を清算しましょう。
昔と比べると近年はかなり居住者側の主張が通るようになってきています。
家主や不動産との交渉難航はこちらに落ち度が特になければ裁判すれば勝てる見込みは高いです。
ですが裁判にまでせずとも自信を持って引かずに交渉すればいいだけです。
面倒くさいからとイニシアチブを握られて言いなりで契約を終えては絶対に損します。
相手も商売なのでこちらの足元を見つつ算段します。
ナメられてはダメなので、カチッとしたスーツを着込んで臨み、マッチョでワイルドな友人か、弁護士ふうのインテリメガネに付き添ってもらう方が有利に働きます。
夫の交渉を邪魔するADHDの嫁などは足を引っ張るだけなので帯同させてはダメです。
話が進まない場合「上の者を出せ!」と言うのはやはり正しいです。
一社員と交渉を続けていても埒が明かないなら社長に直談判すべきなのです。
がんばってください。
以上、引っ越し時に敷金は返ってくる!不動産交渉は引かないこと!という記事でした。