ニートヒッキー系の鬱を患う陰キャが美容院へ足を運ぶのにはそれなりの勇気と決断が前日までに要るわけですが、年に三回の季節より少ない我慢行事だと割り切って、自分の股間に鞭を打って予約電話まで入れて行ったのですが‥
ひきこもりが決心して髪を切りに美容院へ行くが‥
前髪が邪魔でうっとおしくてもうそろそろ切りに行かなきゃと思って数週間、無職のインドアなので髪も髭も伸び放題でも構わないという立場に甘んじていると、いよいよ本当に落伍者(もしくは落ち武者)として堕落の一途を辿りそうで、学校公開もあるのだしさすがにそれはまずいだろうということで、重い腰を上げてチャリに乗っていつもの美容室に向かったのですが、待合に人も居て案の定30分待ちだと言われ、スーパーで買い物してから再度向かうと、それでも今度は予約が入ってるのですぐには無理と言われてしまい、あえなく帰宅。
せっかく意を決してこの俺様が出向いてやってるというのにこのありさま。
待ちたくないのであればしっかり予約を入れてから行くべきと改めて学ぶ。
美容院に行く前は予約しよう
よく考えたら昨年までは10年程専属のカリスマ美容師を指名していたので、毎回行く時は電話予約を入れていたのだが、その彼が移転してしまった為に店も人もこだわらなくなり、無指名なので予約せずともよいだろうと思っていたのですが、美容室ってその辺に何軒もあるのにいつも何故か待ち客がいるもので、指名がなくとも時間予約しないとダメなものなんだなと気付かされました。
で、今日改めて電話予約してから行ったわけですよ。そしたら‥
20分近く待ってまだ呼ばれないでずっと待機ですよ!!!
そりゃ美容室は予約してもだいたい10分以上は待たされるものだということは知ってますよ?
でもせめて10分後には鏡の前の椅子に案内されてから待たされるというならまだ我慢できますが、待機の椅子に20分近くジッと待たされて、その間に店員からひと言があるわけでもなく、待つことが大嫌いな自分はDANGDANGイライラが募ってきます。
せっかく予約してその時間にわざわざ出不精の俺様が来たというのに!!
立ち上がりまして出口へ向かいます。
最初応対した店長がおりました。
俺「時間ないから帰る!」
店長「はぁい」
またしても撃沈!
美容室を出た後、店長の気の抜けた声を思い返して怒りがこみ上げてきます。
「はぁい」だと??
もっと他に言葉はないのか??
コテコテの東洋フェイスだったけど実は中国人だったのか??
私は出る時にあらかじめ店員との問答を頭の中でイメージしていて、おそらく店員は「もう今すぐですよ!」と引き止めてくるものと予想していて、その次に自分は「予約した時間と違うぢゃねーか!」とイキってから出る予定でいたのですが、予想に反して気の抜けたイクラちゃんばりの「はぁい」のひと言だった為にキレるタイミングもないままそのまま出てきてしまったのだ!
もう二度とこの店には行ってやんねーからな!と、花粉の付着したまつ毛をグシグシこすりました。
自律神経過敏のHSP発症
いつものように外に出たからにはスーパーでお買い物です。
店内に入ると人がまるでゴミのように溢れかえってます。
人混みが苦手すぎる私は人と視線が絡み合わないようにキョドりまくり、呼吸もDANGDANG苦しくなってきます。
そうか、今は土曜日の夕刻だからか!そういや道も人が多くてチャリで走り辛かったもんな。
プリンとチーズケーキをカゴに入れてふとレジを見るとすごい行列です。
私はとにかく待つのが大嫌いな性分なので、レジで数分待つ数十分先の未来の自分を想像したら、「こりゃあかん」と思い、カゴに入れた商品を元の場所に戻して、またしてもそそくさと店を出るのでした。
でも転んでもタダでは帰れません。家までの間にある薬局ではちゃんと買い物ができました。
留守番していた息子に「あれ?髪の毛は?」と言われます。
「今日もダメだったよ‥」
半日仕事を探して彷徨って帰宅した求職中の夫みたいなカヨワイ嘆きを漏らす自分のダメさ加減に、もはや苦笑するしかありません。
もう、髪を切るのは諦めるか‥。
いやいや、また今度気を貯めてから改めて別の店にトライだ。
ガンバレ自分!痛みにマケルナ!