しえすたブログ

ひきこもりで無職のシングルファザーが離婚や親権について語る

終末期医療で蘇生措置と延命治療を希望するのは非常識なのか?

ブログを開設してから2週間も記事を書かなかったのは今回初めてでした。

やはり精神状態が安定して気持ちに余裕がないとブログなんて書けないということを身をもって知りました。

この期間は家族と話し合ったり、病院へ行って医師と面談したりと、ひきこもり系主夫ブロガーとしては普段より慌ただしく過ごしてました。

聞かれてないけど近況をここに記録しておきます。

実はまだ、父は生きてます。

 

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蘇生措置の是非

3週間前に父の心臓は停止したのですが、その時すでにICUに居たのですぐに蘇生措置が行われて、心臓は再び動きを取り戻したのでした。

しかし心肺停止の影響で脳への血流が数分途絶えたことで、意識は回復しないままの昏睡状態でいます。

 

内縁の妻の人が3日おきくらいに面会に行って様子を見ていたのですが、最初は死んでるみたいな状態で絶望的だったのですが、点滴と透析による効果で日に日に良くなってきてるようにも見え、目も動くしまばたきもするしあくびもするので、話は出来ないし意識もなさそうだけど、でも確実に生きてる事は間違いない状態なんですね。

 

僕も先週面会が許されて一年ぶりに父との再会を果たすことができたのですが、手を握ると暖かく、視点は合ってるような合ってないようなですが、それでも父はまだ三途の川の手前で駄々をこねて闘ってるなという印象を受けました。

 

しかし担当の若造医師が言うには、植物状態で意識が戻る確率は極めて低く、がんも進行してることから、次に心肺停止した時は蘇生措置をしなくてもよいかという確認を執拗に迫ってきました。

 

そんなこといきなり言われてもすぐに即答できるものでもないし、姉や母とも相談しないと判らないと拒んだんだけど、「税金が投入されてるんです、常識と誠意を持った決断をお願いしますよ」と半笑いで言われてしまいました。

こんな物体生かし続けてもしょうがないから早く処理させてくれと言ってるみたいなニュアンスでした。

 

若造医師の応対があまりに不快で不躾で、ドラマに出てくるようなわかりやすい悪役そのもののようなキャラだったことに驚き、直後看護師とミーティングし「脅しじゃないけど拡散してオオゴトにしますよ」と言って担当医の変更を求めたら、翌日外科部長が改めて話を聞きたいと連絡が入り、再度家族を集めての面談が開かれた。

 

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延命治療を希望します

遠方から姉と母も駆けつけ、今後の方針を話し合った。

まずは外科部長が先日の若造医師の非礼を詫び、黙って家族側の主張を聞き入れ、まともで良識ある対応で我々の心情を汲んでくれる形となった。

 

このコロナ禍でベッドの数にも限りがあるし、終末期の見込みのない患者をいつまでも延命治療することに積極的でない病院側の姿勢も当然だとは思う。

しかし当事者の家族としてはどうしても感情的な結論に向かうのも必然で、現状生きてる父の呼吸器や管を外すことをふたつ返事で了承することはできない。

 

それに結局は患者である父の意思がまず最優先されるべきであることから、一般的にはこのような状態になってしまった場合は蘇生措置も延命治療もしないで逝かせてほしいと言う最後まで控えめな良識人が大多数らしいのだが、あいにくうちの父は生きることに貪欲で絶対に死にたくないというわがままな人なので、一般論に促されてしまうのではなく、父と共に抗うことが息子としての務めだとも思ったので、あつかましくて非国民でKYなのは百も承知の上で、家族の総意で延命治療の希望を病院側に告げました。

 

決断の決め手となったのは先日の若造医師による誘導尋問によるところが大きかったです。

やはり促されれば抵抗するのが人の心理というものです。

 

特に私はあらゆる選択の岐路に立たされた時は、必ず一般的なマジョリティとは逆の答えを選ぶことを信条としている歩く逆張りくんなので、延命措置をしないことに同意しろと言われれば同意しないに決まってる。

逆に病院側の生かそうとする誠意が見られれば、もう充分ですよとこちらから折れるというものでしょう。

 

そんな簡単な心理学すら理解できない頭の悪い医者に委ねるのは不安でしかないが、生きてる限り父が目を覚ます可能性はゼロではないのだから、毎日の希望の灯は消える事はない。 

 

↓ 丁度一年前の記事

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骨壺を買いました

だけれどそれとは裏腹に、帰りに仏具店で小さな骨壺を買いました。

火葬する時、骨壺を持参していないとお骨を貰う事ができないらしいからです。

こんなものをお店で購入する日がこようとは。

備えあれば憂いなし。

こうやって少しずつ遺族側も現実と向き合っていけるというもの。

 

慌ただしく葬儀を終えてしまうよりも、今はゆっくり希望と諦めに揺れながら、もうすぐ訪れる父の死を受け入れる準備をしていきたい。

父はがんステージ4でありながら生きる気満々だったので、いっさい終活をしていなかったので、せめて荷物の後片付け等の手伝い処理等をすることで、いっさい介護や孝行が出来なかった償いに代えさせて頂きたく、今はもうしばらく父の終活作業に追われそうです。

 

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P.S.

片付けてたら50年以上前の結婚前の20代だった父から母への熱烈なラブレターが大量に出てきたので、笑いながら読破した上で姉に渡し、母に再び届けられました。

そんなものいつまでも保管してるからいけないんだよ。

 

物を捨てられなかった父の書斎は彼の生きた軌跡で充満しており、処分するにもどうしたもんかと困り果てている。

父が奇跡の復活を果たした時、全部処分しちゃったなんて言ったら殺されかねないしなぁ…。

 

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↓ 8年前の布袋さんのブログが状況的に一番シンクロしました。

www.hotei.com