しえすたブログ

ひきこもりで無職のシングルファザーが離婚や親権について語る

親権がないのに養育費は払えというのは無理がある【離婚後】

養育費未払い問題が度々議論に上るが、世界でも珍しい単独親権制度を続けている限り、家族から離れて親権を失くした者からお金だけ請求したところで、継続して支払い続けてもらえることは現実的に見て非常に困難だと言える。

共同親権であれば離れて暮らしていても親である責任を感じられるので、節目節目にお金を出そうと思えるものだろうが、親権を剥奪されて月に一度会えるか会えないかの間柄でお金だけきっちり払えと言われても、嫌気がさして逃げるというのが人情ではないか。

離婚後の元夫婦

親権がないのに養育費は払えというのは無理がある

私は世にも珍しい親権を獲得してる側のシングルファーザーなのですが、当然元嫁から養育費は支払われておりません。

統計では離婚後に養育費を支払う父親は全体の2割で、母親に至っては1割であるそうだ。

実際に元嫁はバイトもできないくらいのポンコツ者なので、現在も稼ぎがない以上無い袖は振れないわけで、当然請求もできない。

もし元嫁が普通に正社員として働けるような人だったなら、きっちり請求してきっちり貰っていたと思うが、もしそうならそもそも離婚もしていなかったかもしれない。

 

つまりうちももれなく多数派の養育費未招集シングル家庭であるので、家を出て行って子育てしていない側の親は養育費をきっちり支払え!と、テンプレ通りに叫びたい側では本来あるのだが、当事者でありながら冷静に考えてみて、どうも単純に養育費を支払わない相手側を責める気にもならないのである。

 

何故なら相手側には「親権」が法的には剥奪されているからだ。

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親権はなくとも実の親である事に変わりはないのだから、支払い能力があるのなら相手側には養育費を支払う義務があり、それが愛情の証明でもあるというのもまた、もっともな社会的通念上のモラルもしくは良識であるとも指摘できるのだが、それでもやはり子供と普段過ごしていない相手に対してお金だけを要求するのは気が引けるのである。

 

だってもし自分が離れて過ごす側の親だったとしたら、養育費を支払う代わりに週一の面会交流と色々口出しできる権利を主張するだろうから。

つまり共同親権のような体制が整ってはじめて、養育費の支払いにも納得がいくというものだろうから。

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いろんなパターンの元夫婦の別れ方があり、もちろん一概には言えないのですが、少なくとも我が子と共に暮らしたかったけど過ごせなかった片親側の気持ちもまた理解ができてしまうので、親権を獲得できた側はもうそれだけで大勝利なわけだから、子供を獲得できなかった側に金の支払いまで請求するなんて鬼の所業ではないかと個人的には思ってしまうのです。(いろんなケースがあるのであくまで私個人の見解ですが)

支払い能力がありながら養育費を支払わないのは何故か

世の中的に支払い能力がありながらも養育費を支払わない離婚親が結構な割合というかほとんどだそうですが、何故そうなるのか考えてみる。

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まず互いにもしくはどちらかが再婚したケースの場合、相手側の家庭に気を遣い、もしくはどちらかが嫌がり、面会も疎遠になることで、関係性が断たれて支払いも途絶えるというパターン。

次に親権を持つ側が子供を別れた相手に会わせたくなくて面会交流を行わない代わりに養育費も請求しないというパターン。

稀に面会交流しないのに養育費の請求だけはきっちりする鬼畜もおりますが。

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でもほとんどが結局面会交流が滞ることで養育費問題もうやむやになっていくというのがほとんどかと推察されます。

面会交流と養育費問題は本来別物別案件なのですが、どう考えてもセットで捉えるべき互いの要求カードであり、そこはしっかりと逃げずに何度も話し合いを重ねて約束を守り合わなければならないものなのですが、法的な縛りが介入できていない現状であるため、ほとんどの離婚夫婦が「面倒くさい」という稚拙な理由から、男は子との面会交流を、女は養育費の請求を諦めることで、元夫婦の関係の断絶の方を選ぶのが実情です。

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なので養育費の支払いを徹底させるなら、同じくらいに面会交流の取り付けも徹底させなければならないはずなのですが、議題に上がるのは養育費問題の方が圧倒的で、面会交流についてはあまり議論されません。(女性優位な司法の闇を感じます)

面会交流と養育費をセットで紐づければ、確実にこの問題はある程度和解に向かいますよ?

 

そして男側に養育費の支払いを注意喚起して促すよりも、まず女側に面会交流の執行を義務付けるのを先にした方がうまくいくと思います。

定期的に子供に会えば、支払い能力があればすんなりお金も出すはずですから。

結局定期的に会えてないから、お金を払う気持ちにならないだけなんです。

養育費が絶対に欲しいならば、まずは積極的に面会交流の約束を果たすのがスジでしょう。

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ただ過半数の親権者はお金要らないから別れた相手とは金輪際会いたくないというのが本音であるのでしょうが、それは子供の立場でものを考えていないということなので、子の福祉を優先するならば親の気持ちなど度外視で、監護親権者は自分の感情を押し殺してでも嫌いな元配偶者と愛する我が子を定期的に会わせるセッティングを行わなければならないのです。

それが出来ていない監護親権者が多すぎるのが問題なわけで、養育費の件は面会交流してるのにも関わらず支払わないという場合において問題化されるものでしょう。

 

つまり親権が剥奪された子供と一緒に暮らしていない側の親に対して、ろくに面会交流もせずに養育費だけきっちり支払えというのは無理があるということなのです。

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