現代日本が最も頭を悩ませている問題が加速する値上げに比例して給料は上がらないというジレンマであるが、それともうひとつが想定以上に進む少子高齢化と止まらない非婚化の流れだ。
これらは繋がっていて、結局お金がないから結婚できないし子供も望めないんだという話ばかりに終始しがちだ。
だがどうだろう?
本当にそうだろうか?
お金があれば「じゃあ結婚しよう」となる適齢期の男女はどれくらいいるのか?
2~3割はそうかもしれないが、過半数は現状と変わらない価値観のままじゃないのか?
結婚しない理由、子供を産まない理由がお金以外に色々ある
高度経済成長期(昭和)とは全然違う環境なわけですよ。
サラリーマンは家庭を持ってないと出世できないなんて事もないわけです。
むしろ育休を申請したり、家庭優先で定時に帰るなんて方が出世できませんから。
共働きが主流になった事で男も家事育児は完全ノータッチというわけにはいかなくなりましたし、でもそうなると仕事終わりに遊んだり休んだりできなくて全く楽しくないじゃんとなり、男にとっても結婚することが負担でしかないと思うわけです。
女側からしてもマイナス要因しかなく、妊娠出産期間でキャリアに穴を開ければ戻れないケースの方が未だに多いですし、赤ちゃん期の育児はノイローゼになる程に難易度が高く、それまでの生活が一変してしまう事に不安しかないだろう。
子供を育てることはかえがいのない意味と価値のある期間であるのだが、責任からくる重圧に押し潰されそうになる程メンタルと体力を奪われるのも事実だからだ。
その現実を知ってわざわざ結婚したい、子供が欲しいと思う適齢期の男女がどれだけいるのだろうか?
いつかはするにしても、できるだけ先延ばしにしたいと思うものだろう。
女性の出産にはリミットがあるので、先延ばしにすれば当然ひとり産んだら終了になってしまう。
子育てが大変すぎる件
授乳期間は2~3時間おきにミルクを与えなければならないというスーパーハードモードであるし、それが過ぎてもしばらくは赤様の奴隷として仕える日々がしばらく続きます。
この期間は本来幸せなリアルおママゴトであるはずなのですが、実際の夫婦関係は険悪になっていくので、不幸な気持ちが増幅していきます。
子供の手がかからなくなる頃には今度は反抗期に突入しますので、悩みは尽きることがありません。
配偶者という元他人と暮らし続ける
いつしか夫婦間では何年もセックスレスになっており、もはや顔を見るとため息しか出なくなるというものです。(仲良い夫婦なんてのは超レア)
加齢と共に互いの見た目は劣化し続け、性格も悪くなっていきます。(正確には相手に対しての愛情がなくなる)
不倫しようものなら発覚したら社会的にも追い詰められます。
モテない男女は不倫も出来ないので、ただただストレスを溜める生活を続けるだけです。
会話は子供の事と時事ニュースくらいしかありません。
あとは「これをやっといて」という注文と、「あれじゃダメだ」という文句しかありません。
一緒にいると息が詰まる。
これが熟年夫婦の銀婚生活です。
非婚化少子化はお金があれば解消されるのか?⇒NO
貯金が5千万以上あって、株も大儲けだったとしましょう。
まず20代や30代でそのような状況になるのは1%くらいでしょうし、40歳過ぎてたら離婚して若い女に取り換えなければなりません。(問題発言)
それでもそうなったとしましょう。
果たして子供を何人も作るでしょうか?
売れてる芸能人やアスリートでも、子沢山の家庭なんて一般と同じくらいにレアな割合です。
つまりお金持ちだろうと子供を3人以上儲けようとは思わないのです。
どうせなら10人以上の女性を孕ませてそれぞれ異母兄弟として子孫を残すというのならば、ちょっとした帝国気分でオスとしての達成感が得られる気もしますが、一夫一婦制である限りそれはどんなに大富豪でも社会的には認められないので、富豪が種をばら撒く特権を解禁でもさせない限りは少子化は解消されないでしょう。
日本の男女は世界で最も仲が悪い
あまり誰も言わないけど、本質をつくとズバリこれなんですよ。
世界的に見ても日本の男女は最も仲が悪いんだそうです。
そう言われてみるとそんな感じしませんか?
心当たりありありですよね?
子供の頃に遡って考えても小学生時代は男女で戦争してましたもんね?(最近はそうでもないみたいだけど)
女性は男性をあらゆる角度から値踏みしていて、イケメンか権力者には笑顔で接待するけれど、それ以外のモブに対しては態度が冷酷なのは今も昔も変わりません。
男性側も同様に、今も昔も女性を顔と体で値踏みしてますし、若くて可愛い子には優しく接するけど、ブスやババアに対しては極めて塩対応となるのが自然です。
こればっかりは日本だけではないと思いますが、こういった露骨な態度がハラスメントとして訴えられることなく、しょうがない事であると受け流されてしまっているのは島国特有の鎖国文化に関係してるのかもしれません(知らんけど)。
女から見ると男の9割はキモイですし、男から見ると女の6割は関わりたくもないのです。
そんな深層心理を抱えながら生涯のパートナーを決めて、共生するなんて怖すぎる決断が出来るはずがないのです。
つまり非婚化も少子化もお金があろうとなかろうともう止められないのです。
景気が良くなって右肩上がりに国力が上がっていけばある程度は回復するかもしれないけれど、それでももうベビーブームは絶対に起きないし、年間出生数が100万を越えることは金輪際ないと言いきれるでしょう。
何故なら異性を愛さなくても楽しく生きれる近代文明が発達し続けるからです。
配偶者に相談するよりチャットなんちゃらに相談した方が的確だし、言葉のやりとりでイラつくこともありません。
子供を産み育てるよりも、無責任に自分第一主義で生きた方が、ノーリスクで楽しいに決まってるからです。
だからこんな問題を論じる事が不毛なのです。
もうとっくに答えは20年前には出ているのですから。