ブシロードが今年新たに放ったゴリ押しコンテンツが「D4DJ」(ディーフォーディージェー)というスマホで出来るリズムゲームアプリなのだが、メディアミックス連動企画でいよいよアニメもスタート!
バンドリ臭がプンプンしててつまんなそー!というマイナスイメージからの視聴でしたが、ふたを開けてみたら「あれ?テンポ良くて意外と面白い?」となりまして、気付いたら「Happy Around」(主人公グループのユニット名)の虜です!
ゴリ押しアニメD4DJとバンドリの違い
「バンドリ」のゴリ押し感は本当にえげつなかったですよね。
もうこれでもかってくらいに再放送連発してて、TOKYO MXでは常にバンドリのCMが流れまくってて、不快以外の何物でもなかったです。
そもそもアニメ「バンドリ」の出来がクソだったのですが、ブシモが社運を賭けた大掛かりなプロジェクトであった為、もう後には引けないといったすさまじいゴリ押しぶりにはドン引きでしたけど、やっとバンドリに見切りをつけたのか、今度は二番煎じ臭漂う「D4DJ」で更に攻めるというから驚きです。
もうとっくにライフはゼロと思いきやまだ余力あったんかい。
「D4DJ」も「バンドリ」同様JK4人組がステージの上で夢を叶える!というノリは変わらないのですが、何故か自分の中では「バンドリ」に対しての拒絶反応がすさまじかったのに対し、「D4DJ」はわりとすんなり受け入れられました。
自分は「ラブライブ」も「けいおん」も嫌いでして、そもそも基本的にJKがわちゃわちゃ集まって一緒に何かして承認欲求満たそうぜー!的なノリに虫唾が走るのです。
きらら系の萌えアニメのようなゆるい日常系なら全然大好物なのですが不思議です。
主人公のりんくが最高
で、「D4DJ」も本来なら私の嫌いな世界観であるはずなのですが、面白く感じた理由はやはりキャラクターの魅力に尽きると思うのです。
主人公はこれまでどおりの型を踏襲した白痴系天真爛漫前向き少女なんだけど、「D4DJ」の愛本りんくはこれまで以上にぶっとんでるキャラなんですよ。
物語の中のキャラ達からも、見ている視聴者からも愛される資質を持った、いわゆるみんなを幸せにする愛され系キャラであり、突き抜けてるから引っ張られるんですね。
嬉しくなると「くぅ~~っ、ハッピーアラウンド!!」って叫ぶんですよ。
メンバーのむにちゃんも最高
あと幼馴染でツンデレのむにちゃんというキャラも、もうこれまでに散々出尽くされた見飽きたキャラ設定なのですが、それでもやっぱり可愛いんですよ。
りんくもむにちゃんも目新しさは皆無なんですが、キャラデザが馴染むというか、声優が合ってるというか、うまくハマってるんですね。
従来型のキャラでありながら、紋切り型の動きにならずに、物語の展開に応じて自然に生きてるんですよ、うまく言えませんけど。
12話「Childfood Friends」のむにとりんくのケンカ回は素晴らしい出来です!
むにちゃん本当に面倒臭いこじれた性格してんだけど、故になんか共感できます。
絵がうまくてセンスが良くてラップもできて可愛いくて才能の塊なんだけど、それ故プライド高すぎて友達作れなくて、唯一分け隔てなくなついてくるりんくだけが心許せる親友なんだけど、りんくの八方美人な振る舞いに嫉妬してしまうという、独占欲と不器用な愛情表現がとっ散らかってて実に生々しいのです。
「D4DJ Groovy Mix」オープニング『LOVE! HUG!GROOVY!!』
アニメ「D4DJ」ってどうなの?
最初はDJ志望の真秀(まほ)とりんくの出会いから始まって、仲間を集めてライバル出現という王道の流れではあるのですが、意外と丁寧に描かれてます。
主人公りんくのポジティブな明るさで力強く引っ張られていくわけですが、やはりフロントに立つ者は圧倒的な天性の魅力を持ってこそなんだという絶対的な真実がメッセージなんでしょうか?
これまでにアイドルやバンドを題材にしたアニメはもうお腹いっぱいなわけですが、DJライブにスポットを当てた所が新しいと言えば新しいけど、不思議なくらいまったく新しさは感じませんw
でも単純にきらめき青春ものとしてよく出来てます。
劇中でりんくが歌う「気分上々↑↑」やエンディングの「wow war tonight」など90年代の懐メロが混在してるのが心地良いのかもしれません。
「同じアホなら踊らにゃ損そん」という言葉がありますが、まさにアニオタゲーマ二であれば2021年は「D4DJ」に騙されたと思って踊らされてみてもいいのではないでしょうか?
きっとそのうち楽しくなってくることうけ合いですよ。