しえすたブログ

ひきこもりで無職のシングルファザーが離婚や親権について語る

SNSデマ拡散問題/悪いのは迅速に実名報道しないメディアだ!

テレビの報道を受け、収まらない怒りと祭り気分で名前の出ない容疑者の特定を急ぐのはネットの常。
悪質な犯行が映像込みで全国ネットに流出してるにも関わらず肝心の犯人の名前だけが伏せられてるとあらば、当然その名前を知りたくなるのが人のサガ。
悪いのは誰?
探す好奇心?特定を急ぐ競争心?見過ごせない正義感?拡散する情報共有感?
一番悪いのは映像に映し出された名前を隠された犯罪者。
そして二番目は中途半端な報道で世論を煽るメディアのやり方だ!

SNSデマ流出拡散問題/迅速に実名を出せない報道の限界

この問題について全ての報道番組では、不確かな情報を軽い気持ちで拡散する名もなき大衆心理のリテラシーに言及して警鐘を鳴らしていたが、根本的には全くそこではないと思う私の持論はいっさい議論に上がらないのでここに記述する。

個人がSNSで呟くのは言論の自由だ

事件を見聞きしたオーディエンスが一斉にその伏せられた名前を知りたがるのは当然の現象であるし、浮上した名前について審議することなく確定→拡散される事についても自然な流れであり、ネット社会でそこを規制するのは根本的に無理がある。

どうしてもそれを防止したいのであれば、最初から容疑者の名前を出せない事件は報道しないか、最初からハッキリと名前を報じるかの二択だ。

昨今個人情報問題に敏感になるあまり加害容疑者の名前も隠匿して報じる傾向にあり、それを見た視聴者はモヤモヤしてネットに正解を求めるのも至って不思議ではない。

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人はなぜ容疑者の名前を知りたがるのか

名前を報じられるというのは大きな社会的ペナルティを負う事であり、ネット上に挙げられた事実は永久に消えることなく曝され続ける。

この事から我々は名前の報じられない中途半端な容疑者に対して、実刑を喰らわないのであればせめて名前晒しの刑くらいには処されるべきだろうと断罪したくなるのである。

最もその拡がりが顕著に表れるのが未成年による犯行やいじめ事件だ。

センセーショナルな社会問題であっても、主犯が未成年だとその顔と名前は伏せられる為、一番重要な項目の抜けた事件概要を聞かされる受け手側は、その重要項目をネットの中に探し求め、判明したら今度は知らない人に教えてあげようという心理が働くというものだ。

これを責めるのは無理がある。

至極当然の成り行きだし、なんだったら報道側はメディアではここまでしか報じられないけれど、あとはみなさんの判断で引き続きよろしくといった、正義のバトンの譲渡にすら感じ取れるわけで、これだけ凶悪な重罪を犯しておいて名前すら晒されないなんて本来おかしいと考える人が実際ほとんどなわけで、故に隠された容疑者の顔と名前の拡散がバトンを受け取った一般人によって行われるのは真っ当な現象なのである。

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実名報道がためらわれる理由

確定してるもののまだ逮捕されていない容疑者などは実名報道できないというのも理解はできるが、だったらいたずらに画像や動画を公開もしなくて良いと思う。

そして何故軽微な罪状の場合容疑者の名前を伏せるかといえば、その後犯人が更生して再出発を謀る際に実名報道が大きな支障となって立ちはだかり不利益が生じるからだ(嫌がらせや結婚就職など)。

 

しかし日本は加害者の人権を保護しすぎなのではないかというきらいもある。

感情論で言えば悪い事をしたのだからその後の人生でいちいち不利益を被る事こそが架せられた罰則であり、それを受け入れる事が過去の罪と向き合い反省し続ける本来の更生のあり方なのではないかと個人的には思う。

 

罪を認めて償ったのだから新たに再出発させてくれなんて虫が良すぎないか?

罪の大小はどうあれ、実行した悪事はなかったことにはできないのだから、せめてネットに永久に名前が残るくらいのペナルティは受けて当然かと思うのだが。

 

それが嫌なら最初から悪い事すんなよ!に尽きるというものだ。

そし二次被害を防ぐ為にもガンガン実名報道しろよ!と言いたい。

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職場での盗難→泥棒の名前は晒す?伏せる?

以前私の勤めていたブラックな職場でお金の連続盗難事件が発生したのだが、その犯行を目撃したという人物がこっそり私にだけ犯人を教えてくれた。

当時の状況を考慮しても犯人はそいつしかありえないという事と、その目撃者もすでに被害を受けており、教えてくれた目撃者は個人的にも最も信頼できる同僚であったため、腑に落ちた私はその事実を周囲に言いふらしたくてたまらなくなった。

 

周囲の同僚たちは疑心暗鬼になり、目の前の笑って話す人間が実は犯人なのかもしれないと思いながら仕事する毎日の精神的負担は計り知れず、真実を知る者の務めとしてこれはハッキリと言うべきなんじゃないかと思い、私はそれを上司に告げた。

すると上司は「絶対にそれを誰にも言うんじゃないぞ」と教えてあげた私に命令した。

信頼できるその被害者兼目撃者も私以外にはその事実を誰にも話していなかった。

 

私は真実は暴かれるべきだという強い理念と葛藤した。

被害を受けて「誰なんだろ」とモヤってる人に対してだけは、無実の同僚に疑念が向かう危惧を阻止するために私は真犯人はあいつらしいよとこっそり告げる事にした。

 

その後も犯人は辞める事なくしれっと居続け、被害者やその周囲も犯人を詰問する事もなく、何事もなかったかのように日々は流れたのだが、真実を知らされた者の使命とは何か?と私はしばらく自問し続けたけど、答えは今も出せていない。

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