しえすたブログ

ひきこもりで無職のシングルファザーが離婚や親権について語る

自閉症スペクトラム~就学時健康診断で特別支援学級を勧められたら

子の就学前検診でこのような診断をされてオロオロしてしまう親というのは全国にたくさんいらっしゃるかと思います。うちもそうでした。

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自閉症スペクトラム~我が子がASDアスペルガー?

加配付き園生活

うちの子の場合言葉が遅くて会話が微妙に成立し辛かったのと、オムツもなかなかとれなくて5歳(年中さん)の時に専門病院で自閉症スペクトラムの疑いが強いと診断されました。

男の子だし兄弟も居ない親戚の集まりとかもない近所の同年の子供とも遊んでない環境で三人核家族で育ってるからなのかな?と思いながらも医者にハッキリ診断名を下されるとやはりショックですよね。

これにより保育園では息子に加配の先生を付ける事を希望して、いつも息子の傍にはつきっきりの先生が居るという状態になり、散歩の時は最後尾で手をつなぐのはいつも加配の先生でした。

保育園ではお昼寝があるので息子は夜なかなか寝付けず深夜0時まで起きてるのが常でしたので朝は当然起きれなくて無理やり起こして9時までに連れて行くという作業が毎日大変でしたし、毎月のように風邪に感染させられて一週間休んだりと、あまり良い思い出はありませんでした。

息子も保育園には行きたがらない様子を見せており、保育園で撮影された写真を見てもいつも口元は笑っていても目の奥は死んでいる表情で、明らかに苦痛なんだろうなと察してはいましたが、集団行動に馴れてもらわないとという逸る気持ちで登園を促していました。

きっとうまく喋れない事で周りの子ともうまくコミュニケーションがとれなくてストレスも抱えたろうし、大人と違い同い年の子供と対等な関係を結ぶのが一番難しいとも聞くので、スペクトラム特有のマイペースさも手伝って、友達と上手に遊ぶこともできずにつまらない時間を過ごしていたのだと思われます。

オムツも年長さんに上がる頃まで着けていたので外れるのはクラスで一番遅かったです。
もしかしたらバカにされるようなこともあったかもしれません。本人は何も言いませんでしたけど。

やんちゃな子に意地悪をされてるような場面を見てしまった時などは胸が痛くなりました。

ムカムカしてきてお迎えの時にそのガキに対して怒鳴りつけてやった事もあります。

集団生活なんて嫌な事の連続のような気がして、よく考えたら自分も嫁も発達障害な気がするし、そのサラブレットなんだから息子がそうでも当然かと納得するものの、これからの事を思うと更に落ち込むのでした。

就学前の決断と結果

そして小学校入学前の知能検査を受けたのですが、図形問題だけ飛びぬけて優秀で他は平均値だったので知能的な部分では安心を得られたのですが、それでも試験中に姿勢をだらしなく崩してしまったり思ったことをそのまま口にしてしまう態度に対して、先生からは普通学級よりも支援学級から始めた方が良いのではないかという評価を受けまして、非常に悩んだのですが、色々家庭内でゴタゴタがあってもう時間的猶予がなかったのと、この後の手続きやらが面倒という理由で何もせずにしれっと普通学級へ入学させることに決めました。
特別学級と普通学級を行ったり来たり往復する事でかえっていじめに遭うリスクがあるかもしれないと思ったからというのも多分にあります。

 

結果的には無問題で、小学校に入学してからの息子は保育園時代と比べて随分他の子との差も縮まってるようで、表情も活き活きとしだし、いつの間にか会話のキャッチボールも自然にできるようになっており、生意気な事を言ってくると逆に嬉しく感じたりして、幼年期の終わりから小学生の始まりの境目をハッキリと実感しました。

教室には息子よりも落ち着きのない多動性の子も何人かおり、授業中にサポートの先生が横について指導してたりもするのですが、息子は全く先生にマークされることもなくきちんと前を見て授業を受けている姿を見て、1~2年前の心配っていったいなんだったんだろうって今にして思うと苦笑してしまうのです。

迷ったら普通クラスへ!

特別支援学級に所属しながら時々普通クラスにも授業によって顔を出すという子が学年に二人いたのですが、その子達と普通クラスの多動性の子と比べると、多動の子の方が問題があるように思えたんですね。

つまり支援クラスに入る子というのは親が真面目でしっかりしてるが故に職員や医師の話を鵜呑みにして堅実に支援クラスへの配属手配をした為にそのような特別補助の位置で学校生活を送る事になったにすぎず、本来なら支援クラスから始めてもよさそうな子であってもその親が適当で教育に無頓着だったりすると、オートマティックに普通クラスに入学するという事実が見えてきたのです。

 

実際にうちだってもし私がプロの助言を素直に聞き入れ、入学前に支援学級へ入る為の手続きを怠らずに済ますような良識的生真面目さがあれば、息子は全然許容範囲で問題ないにも関わらず支援学級からのスタートとなっていたのです。

 

なので就学前で自閉症スペクトラムと診断されて、言葉も遅くオムツもとれない我が子の進路に不安を感じる親御さんに対して、経験者からのアドバイスを伝えるとするならば、「大丈夫、小学校入ったら意外と足並み揃うから、必要以上に心配するよりも、むしろ気にするのは小学校入ってからでも遅くないよ」と言いたいですね。

もちろん人によりけりそれぞれ事情も異なるので一概には何も言えませんが、全般的に育児に関して親は子に対しおおらかに見守るスタイルでいることがまずは肝心なのではないでしょうか。

 

不安や心配は尽きる事がありませんが、子供の成長に負けず劣らず親として人として自分自身が現在成長中なんだなって実感すると、自閉症スペクトラムという呼称に対して思うのは、「は??だからどうした!どうでもええわ!」というような気持ちになりますね。

個性の一言で片付けちゃって正解ですよ。