しえすたブログ

ひきこもりで無職のシングルファザーが離婚や親権について語る

離婚届提出~不受理届の解除をして記入済離婚届を役所に出す

嫁が精神科クリニックに一緒につきそってほしいと言ってきた。

私は単純に面倒くさいから「嫌だ」と断るのだが、「横で先生と話してるところを家族として見ててくれるだけでいいからお願い」といつになく食い下がるので、「だったらそのついでに役所で離婚不受理届の解除手続きをしてくれるならいいよ」とダメもとで言ってみたら、なんと嫁は「いいよ」とあっさりこの条件をのんでくれたのだった!

divorce

交換条件~離婚不受理届の解除

離婚したくてたまらない

子供なしで二人で外を歩くのはすごく久しぶりだったが、照れ臭いというよりもなんだか恥ずかしいというか、改めて嫌だなぁという気持ちがモヤモヤとした。

 

「ついでに警察署にもDVはでっちあげでしたと取り消しもしてくれないかな?」と言うと、「私は今でもモラハラDVだと思ってるからそれは出来ない」とそこはハッキリと断られた。

続けて「汝、病める時も、常にこの者を愛し、慈しみ、守り、助け…」と結婚式の時に牧師が言うお決まりのセリフを呟きだしたのだ。

なんだコイツ……!

おそらくは壊れた伴侶を一生面倒見て世話するのが結婚した者の務めだと言いたいのだろう。

不愉快な感情が早速湧き上がってくると共に心底ゾッとした。

この女と一生添い遂げる…?無理だ。そんなの地獄だ。

ふてぶてしい顔で、でぶでぶしく歩いてる姿が醜くて醜くて…。

うわぁ…こいつ大嫌いだ、と心の中で改めて思った。

 

不受理届解除手続きを済ませて役所を出ると嫁に「すごいスッキリした顔してるね」と言われた。

その日は快晴だったが、本当に清々しく叫びたい気持ちを堪えても顔には出てしまっていたか、「そ、そう?」取り繕ってみせる自分がなんとも滑稽だった。

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思惑

クリニックでは先生の前で大泣きしながらしゃべり続ける嫁を真横で黙って見ていたが、なんだか本当に壊れてしまってる人なんだなぁ…と残念な気持ちになった。

そしてこれが自分の伴侶なのかと思うとつくづく大失敗だったなぁと思うのである。

嫁をこんなふうにしてしまった責任は自分にもあるかもしれない。

けど、だからといってこんなのとずっと一緒にいたら自分までいつか壊れてしまう。

 

それにしばらくしてまた子供を連れ去るかもしれない。

実際に二度あることは三度あったのだから、四度目もあるだろう。

そうなった時の為の対策といったら、婚姻関係を解除しておく以外にはない。

一刻も早く離婚するんだ、しなければ…!

 

さっき不受理解除手続きもしたし、あとは手元の離婚届用紙を出すだけだ。

それに知らぬ間にまた嫁が不受理届を提出することだってありうる。

何かあってからでは遅いのだから…。でもどのタイミングで?

離婚届受理

家に着くと「今日あたし薬でボーッとして眠いから保育園のお迎えよろしくね」と嫁は昼食を食べた後、豚みたいにして重そうな身体をベッドに沈めた。

いつもならば「ふざけんなよ!」と応酬する私だったが、ここだ!!とチャンスを感じ取り、「わかった、いいよ」と物分かりよく応じ、自分の部屋で準備を始めた。

 

今日は金曜日。土日を挟んで翌週は仕事で市役所に行ける時間なんていつになるかわからない。

その間に不受理届をまた出されたらしばらく好機は訪れない。

今日保育園に行く前に市役所に行って離婚届を提出してしまえばいい!

不受理届解除したその日に提出するというのも手続き処理上バグが発生しないか不安は残るが、全然アリだろう。

 

午後四時、無事提出。

離婚届は受理された。

 

半年間辛酸を舐めさせられた事への復讐として、このくらいの抜け駆けはさせてもらう。

しかしこの事実に嫁が気付くまでは黙っておこう。

息子と平然と帰宅していつものように過ごした。

修羅場

それから一週間後、市役所から確認の電話らしきものが嫁に通達された。

仕事中に携帯が鳴り、市役所がわけのわからないことを言ってきたと嫁が軽くパニックになっていた。

「そうだよ、実は先週離婚届提出したんだ」と私が認めると、電話口の嫁は発狂した。

「ずるいよ、ひどいよ、ずるいよ、ひどいよ!」

「先にずるくてひどいことしたのはどっちだよ?」

 

家に帰るとドアチェーンで施錠されて中に入れてもらえず締め出された。

制止する母親を力づくで押しのけて、息子がチェーンを外してくれて中に入る事が出来た。

大騒ぎになり隣室に住む高齢夫婦が仲介しに来て場を収めてくれた。

その後義父母も家に来てたしなめたが、娘を連れて帰ってはくれなかったので、その晩も同じ家で別々に眠ることとなった。

 

届け出は出したが、さぁこれからどうしよう。

離婚届は出してみたものの現実問題として同居状態はまだ当分続く事になる。

まだまだ終わりの始まりにすぎないのではないか。

これからは寝首を掻かれないかビクビクしながら眠ることになるのだろう。

それでも…ぼんやりとガラスに映る自分の顔は、ニヤリとほくそ笑んでいた。

 

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