親権に離婚したい父親たちに告ぐ

正しい離婚の仕方を教えます

動き出した時間

抜け殻のような日々が続きます。
でも一人カラオケに行き、泣きじゃくりながら大声で唄うと少しスッキリしました。
買い物も一人分なので月の出費が数万円減ったし、時間は全て自由だし、重荷だった枷が取れたのもまた事実で、本来私はこのような独り暮らしをずっと望んでいたんじゃないかと気付き始めました。

でもやっぱり気持ちを切り替えるなんてできるはずもありません。
なんでこんなにモヤモヤし続けるのか、それは単に子供に会えなくて寂しいというのではなくて、私はある意味一人で快適だけども、息子はきっと環境の変化に戸惑い苦しんでるに違いないと思うと可哀想で可哀想で今すぐに助け出してあげないと!と逸る気持ちからくるものなのだと思いました。

自暴自棄になってもおかしくない精神状態であったにも関わらず理性を保てた理由は、いつか息子と再会する日の為にも自分はいつまでもここで待ってなきゃいけない、息子の残り香漂う我が家をあの日の状態のまま保持し続けておかなければという思いからでした。

自分が死んでしまったら本当に息子とは二度と会えなくなってしまう。
そうなったらきっとまた息子に悲しい思いをさせてしまう事になるから、どんなに苦しくて心が弱っても自殺だけはしないと決めた。
そしてあいつのように薬に頼ろうとも思わなかった。
この悲しみと苦しみと痛みを存分に味わい尽くした先に人生の答えがあるような気がした。

Loneliness

とあるHPでこのような言葉をみつけた。
「子供への本当の愛があれば、離れていても絶対に心が離れる事はありません」
この御言葉をデスクの前の壁に貼り、息子を想って毎晩祈った。

家の中は依然そのままの状態であったが、失踪して五ヶ月になる頃にようやく部屋の整理をしようという気になり、まず嫁の部屋の物を片付け始め、押し入れに置き去りの奴の大量の衣類を大袋に詰めてゴミにまとめて出してやった。

息子には申し訳ないが、嫁と離れられた現状を少しずつポジティブに考えられるようになっていた。
もう三人で暮らすよりは一人で暮らす方がマシかもしれないと思えてきた。
でもせめて息子がどこでどのように生活しているのか把握できない限り気持ちは落ち着かないし、もしも今海外に移住してると言われたら、会えるのならば急いでパスポートを取って駆け付けるであろう。

諦めの中で徐々に一人暮らしの生活に馴れてきた頃、朝滅多に鳴る事のない携帯の着信音で飛び起きて、公衆電話からと表記された電話に出てみると、よく聴き馴染みのある声が私の呼称を叫んでる。
嫁からだ。

失踪した日から丁度半年が経過していた。

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